葬儀が終わって数日が経ち、1週間、2週間と時間が経過するにつれて、遺族の周りからは人が去り、本当の意味での孤独な生活が始まります。この時期に行う「後日弔問(自宅への訪問)」は、葬儀当日以上に遺族の心を支える重要な機会となります。自宅へ伺う際、1番大切なのは、相手の今の状態をありのままに受け入れる言葉がけです。「お疲れは出ていませんか」や「少しは休めましたか」というように、葬儀後の緊張の糸が切れた頃の疲労を気遣う言葉から始めましょう。また、自宅の仏壇の前に座ったとき、「こうしてお写真を見ると、まだそこにいらっしゃるような気がしますね」といった、故人の存在を身近に感じる言葉をかけるのも、遺族にとっては嬉しいものです。後日弔問では、葬儀当日の慌ただしさの中では話せなかった、深い思い出をじっくりと語り合うことができます。「実はあの時、〇〇さんにこんな風に助けてもらったんです」といった、遺族の知らない故人のエピソードを1つずつ紐解くように話しましょう。これが最高のグリーフケアとなります。また、2つ目のポイントとして、これからの生活に対する具体的な手助けを申し出る言葉を添えてください。「お買い物や役所の手続きなど、人手が必要な時はいつでも呼んでくださいね」というように、孤立させない意思表示をすることが大切です。ただし、相手の負担にならないよう、滞在時間は15分から30分程度と短く区切り、「今日はこれでおいとましますが、またお顔を見に来ますね」と再会を約束して帰るのが1番の作法です。3つの継続、即ち「体調の定期的な確認」「新しい思い出の共有」「将来のサポート表明」を軸に行動しましょう。悲しみは49日を過ぎれば消えるというものではありません。1年後の初盆や一周忌といった節目はもちろん、何でもない日常の中で「今日は〇〇さんの好きだったお菓子を見つけたので持ってきました」と訪ねる、その継続性こそが、言葉に真実味を与えます。葬儀というイベントとしての弔いから、日常としての弔いへ。あなたの言葉が、遺族の生活に馴染み、少しずつ傷口を癒やしていく絆創膏のような役割を果たすことを願っています。1人ひとりの人生が続く限り、故人を語り継ぐ言葉もまた、絶えることなく続いていくべきです。静かに、しかし絶え間なく。あなたの温かな言葉の波が、遺族の心に寄せ、返り、平穏をもたらす力となるでしょう。3つの「R」、即ち「Relief(安心)」「Remember(記憶)」「Repeat(継続)」を胸に、後日の弔問に臨んでください。
葬儀後の弔問でかける言葉と継続的な寄り添い