葬儀では、会社の部署や友人グループなどから、「〇〇部一同」や有志連名といった形で供花をいただくことがあります。複数人で一つの供花を贈ってくださった場合、そのお返しはどのようにすれば良いのでしょうか。個人からいただく場合とは少し異なる配慮が必要です。まず、基本的な考え方として、連名でいただいた供花に対して、一人ひとり個別にお返しをする必要はありません。なぜなら、連名で贈る場合、一人あたりの負担額は数千円程度と比較的少額になることが多く、それに対して半返しなどのお返しをすると、かえって相手に気を遣わせてしまうことになるからです。この場合の最もスマートで一般的な対応は、忌引休暇明けなどに、そのグループの皆さんで分けられるような菓子折りを持参し、代表者の方に直接お礼を述べることです。「この度は、皆様から立派な御供花をいただき、本当にありがとうございました。おかげさまで、父も喜んでいることと存じます。心ばかりですが、皆様で召し上がってください」といった言葉と共に、感謝の気持ちを伝えます。菓子折りは、個包装になっていて、日持ちがし、常温で保存できるものが適しています。クッキーや煎餅、チョコレートなどの詰め合わせが良いでしょう。人数より少し多めの数が入っているものを選ぶと安心です。もし、忌引休暇明けに直接会う機会がない場合や、遠方の友人グループからいただいた場合は、代表者の住所宛に、同様の菓子折りを「志」としてお送りするのが丁寧です。その際には、グループの皆様へのお礼の気持ちを綴ったお礼状を必ず添えるようにしましょう。お礼状には、「皆様によろしくお伝えください」と一言書き添えるのを忘れないようにします。大切なのは、いただいたお心遣いに対して、グループ全体への感謝の気持ちがきちんと伝わるように行動することです。
連名や「一同」でいただいた供花へのお返し